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基礎講座 - 失敗から学ぶフィルム張り

更新:2004/07/06 SARA

失敗から学ぶフィルム張り
■■■目 次■■■
  1. はじめに
  2. フィルム張りの注意点
  3. 課題その1− 型紙
  4. 課題その2− コテ(シールアイロン)作業
  5. 課題その3− 余剰フィルム切断
  6. 課題その4− その他のテクニック
  7. バスコーク処理
  8. フィルム張り完成!

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■■■はじめに■■■

・・・フィルム張りに王道はない・・・らしい。ということは、手間隙掛けて作業すれば素晴らしい仕上がりになるハズ、という 大きな勘違いの元にファイル張りを開始。やはり手間を掛けた割に大した事ない仕上がりになってしまいました。
今後の改善につなげるため、作業の失敗点を元にフィルム張りの注意点を列挙しておきます。何か参考になれば幸いです。

題材機は、最近流行のステージ90です。今時なCクラスの大きさ 1750mm2 ながら重量3.5kg前後とバルサキットならではの 軽さが売りの機体です。ARFの機体に比べ、バルサキットを組んだ方が軽いのは材料の質によるところが多いでしょう。キットは素材の質が 一目瞭然ですからね。ステージの製作記事は、販売元のHPに詳しくあるので、興味ある方はそちらを参照ください。
ここでは、生地完成品から素晴らしい完成品をイメージしてフィルム張りすることにします。
生地完成の機体から気が付くかもしれませんが、本機は垂直尾翼を胴体と一体化し、フィレットを追加しました。さらに、エンジン カバーは上下分割の整備ハッチにし、エンジンカバーと胴体に段差が出来ないよう、面を合わせてみました。

 生地完成の機体を測量しておきます。90クラスのフィルム増加がどの位になるのか、結果は最後に、、

主翼520g
胴体、垂直尾翼、エンジンカウル590g
水平尾翼(カンザシ含む)106g
キャノピ53g

カラーリングパターンを決めます。もともとのカラーパターン参考図が組立て説明書の最後にありますので、 これをコピーして機体の輪郭線だけの図を用意しこの上にカラーパターンを作成します。
あまりオリジナルな気はしませんが、こんな感じに決めました。→あらかじめ特売等で仕入れたフィルムを使うので、 使用する色は大体決まっています。翼背面はすべてパープルにしたかったのですが、手持ちフィルムの大きさが主翼一面 分しか無かったので、尾翼の分だけ別の色を分けることにしました。 なんだか斬新な色使いに成りそうです。(^^;;A

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■■■フィルム張りの注意点■■■

★ ちょっとだけ基本の話 ★

整理をかねて基本的な注意点を書いておきます。
  • フィルムはなるべく低温で、伸縮させずに馴染ませて張る。
  • フィルムの縮む温度、接着剤が付き始める温度を実際のコテで確認しておく。
  • 生地はペーパー#240番くらいで荒しておき、生地/フィルムとも貼り付け前にアルコールでよく拭いておく。
  • フィルムの合わせる箇所は、後から前へ外から内へ張り重ねる。重ね代は5mm以上確保する。
  • フィルムを馴染ませるのが難しいところは、細かく分けて重ね張りする。

★ フィルムの種類と概要 ★

先にも書いたとおり、特売などで買い集めたフィルムのため、銘柄が色々あります。今回使用したフィルム種類 と使用感を書いておきます。

銘 柄 販売元 収縮伸び糊付重量強さ非透過コメント
オラカバ ヨシオカMF 全ての性能に優れた定番中の定番。色により下地が透けることあり
オラライト※1 ヨシオカMF × × オラカバの軽量版、裏紙を剥がした時から糊の利くセミウェット。弱いのと半透明色しかないのが難点
モノコート 京商 × シットリした艶と優れた耐久性をもつ。重いのが難点。伸縮温度が高いので注意すること、暖めて馴染ませるとよい
イージーフィルムOK模型 イージーカバの前身?縮みが少なくいので引き延ばしながら張ると良い
21stフィルム アメリカンRCホビー× × × × 試しに買ってみましたが、使い物になりません
※1) この銘柄は今回使用していませんが、比較のため掲載しておきます。

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■■■課題その1− 型紙■■■

左右対称のパターンで作成しますので、型紙をつくってフィルムを切出します。まずは、主翼から。主翼に薄紙(包装紙を使用)を載せ、 カラーパターン図を参考にパターンを書き込みます。大体のパターンを主翼の上で記入して、あとは、机の上で定規を使ってシッカリ 色分けを決めます。今回は、緩やかな曲線を多く取り入れたので自在定規を多用しました。自在定規では、綺麗な曲線になりませんね、、 こういう場合は、雲形定規を用意しましょう。
パターン線にそって切り分けます。その上で、フィルムを張る順番を考えて、型紙のどこを重ねるか(型紙より大きくするか)決めて フィルムを切ります。ここで課題があります。
いくら型紙が上手く出来ても、その通りにフィルムが切れなければ意味がありません!
今回の作業では、フィルムの裏に型紙を当て輪郭を太いマジックでなぞって輪郭を写し、ハサミもしくはカッターで切り出しました。 フィルムは定規で直線を切るならともかく、正確に切るのが難しい。円カッターも用意しましたが、初めての道具はやはり 使いこなせませんでした。
・・・型紙作っただけでは、綺麗に仕上がらないようです・・・

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■■■課題その2− コテ(シールアイロン)作業■■■






  1. コテにソックスを履かせて作業する場合が多いわけですが、なかなか消耗が激しいです。というのもフィルムの切端を張る時 にフィルムの色、糊が付着してしまうからです。洗っても落ちませんし、温度が上がればフィルムに移ったりします。定期的に 換えるわけですが、丁度良いものが入荷しなくなってしまい止む得ず似たような物を買ってきました。
    フィルムを張っていると、ときおり何やら“ゴリゴリ”とした手応えが?なんと、 ソックスが足るんでコテとフィルムの間に挟まり、生地を凹みませているではないか! ソックスの生地が薄い気がしていたのですが、このようなことが起こるとは。トホホ

  2. こんな↑訳で、ソックスの使用を止めたのですが、コテ直接は温度管理がシビアになります。コテの温度が上がりすぎると、 フィルムの滑りが悪くなり、浮かせ気味にコテの先端でシワを擦ってました。シワは伸びてなくなりましたが、 生地に先端で擦った後が無数に残っていました。ガ〜ン

  3. フィルム張りには手芸用のコテを使用しています。このコテの温度は、設定温度まで熱くなるとスイッチが切れ、冷めると 入るを繰り返しているわけですが、アイロン掛けに間があって、コテの温度が高めになっていたのでしょう。コテをフィルムに 載せると、キュ!とコテの形にいきなり縮んでしまいました。気温の低い時期、時間だっ たことも影響したのかもしれません。コテを載せる前に、一度濡れ雑巾などに当て、表面を冷ましてからフィルムに当てると 良いようです。コテの掃除も兼ね、毎度アルコールで拭いてから作業する事にしました。

ここで、コテの使い方失敗点を要約しておきます。
  1. コテのソックスはたるみができる物は使わない
  2. フィルムのシワをコテ先などで擦って伸ばさない
  3. 十分温まったコテをいきなりフィルムに当てない
今回の大きさの機体になると、フィルムを均等に温め均一の収縮を得るのが難しくなります。低めのコテ温度で 全体をナマスように温めると比較的綺麗になるようです。ヒートガンなども有効と思われますが、作業スペースを 考えると保管中の新品フィルムまで、流れ弾で収縮してしまいそうです!?

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■■■課題その3− 余剰フィルム切断■■■

フィルムは大きめに切ります。型紙を合わせているので、それほど余りませんが、引っ張る際に掴み代もあり 張った後は当然、余剰分を切り取ります。この切り口がピッと揃っていると仕上がりが綺麗ですので、当て紙 をしてカッターで切ってみました。すると如何でしょう!一度温めたフィルムは、 糊が溶けていて当て紙がくっついてしまうでは有りませんか!
なかなか上手くいかないものです。結局、ハサミを滑らせながら切断した方が、良い結果となりました。
フィルムがつかない素材の当て紙があればよいのですが...

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■■■課題その4− その他のテクニック■■■

フィルム張り合せ順ここまでにもさっと書いてありますが、色分けフィルムの重ね合わせ順を明記しておきます。 フィルム同士の張り合わせは強力ですが、時間が経つと、排気や生燃料の付着で剥れてきます。主翼の剥れを気付かずに放置しておくと 飛行中突然「バリッ!」まるごと剥れます。ハーフプランクの主翼の上側が剥れるのを想像すると、ゾッとしますねぇ、、 フィルムを張る順番は廃油が染みにくい、剥れにくい様に気をつける必要があります。
主翼は基本的に、裏側が先で、前縁から後縁、翼端から中央へ重ねます。もっとも剥れにくく、剥れても進行しにくくなるよう考えて、 重ね順番を決めます。
胴体は後から前へ重ねるのは当然ですが、上下の張り方については、ARFを見ても一様ではありません。両側面に上下を重ねている機体と、 上下を張ってから、左右で挟んでいる場合があります。今回は、上下から張って左右を最後にしました。

隅部処理予め同色のフィルムで、隙間を塞いで置きます。このとき、Vヒンジ断面の部分と端面を 90°折りすると谷角を張るのが難しくなります。 それぞれ個別に張ったほうが楽です。全体のフィルムは、45°方向に切れ目をいれ折り返します。図のように隙間ふさぎを90°折りして張った場合、 角々の点は切り込みが合わさるため、ピンポイントの穴が出来ます。キチンと塞がるよう、注意して張りましょう。

引込脚処理今回は、市販のホイルカップは使用せず大き目の飲料水カップを切断してホイルカップとして 埋めてみました。ところがコレが、フィルムが付かない。フィルムとほぼ同色のカッティングシートがあったので、 扇形に切り出して張ってみました。なにぶん円錐台型で形が合わず、塗装した方が楽だったかもしれません。
リトラクツ収納部と脚収納の溝はフィルムを張り込んでおいてから、全体のフィルムを張っています。

カウリング処理ステージ90のカウリングはFRP製です。通常はウレタン塗装仕上げとするところですが、今回は フィルムを張ってみました。FRPは耐熱性に優れ、フィルム張りは問題ありません。
最初に、#240番程度のペーパーで表面を粗し、よく拭いてからフィルムを張ります。実際に張ってみると、バルサ 胴体部分より逆R部分が多く、シワに生り易いです。面形状の変化を考えながら、無理のない範囲毎にわけて張り 合わせないと見苦しくなってしまいます。また、FRPに張ったフィルムは角から剥がれやすいので、フィルムの端 やプラグの穴など、フィルム端面は全て瞬着で固定しておきます。
カウリングのフィルム張りは、胴体部分と完全同色に仕上がる上に作業もお手軽で、なかなか良い感じです。 後は、耐久性があるか(使用中に剥れないか)ドウカです。
※最初に記述したとおり、カウルは上下2分割してあります。

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■■■((涙の))バスコーク処理■■■

吸い付くようなフィット感の主翼と胴体を求めて、バスコーク処理を行います。バルサキットの製作でもバスコーク処理する 前提で、主翼と胴体の間は1mm程度の隙間を空けて製作します。本機は、ビニールテープ3枚重ね(約0.8mm)のクリアランスを 設けて製作してあり、当然バスコーク処理します。
まず、主翼に剥離剤を塗ります。いつも石鹸水のところ、ふと思い立って、ハンドソープを使ってみました(これが悲劇にもとに)。

主翼の前後位置がずれないように、前縁後縁にクリアランス確保のビニールテープを張り、主翼中央、前縁、後縁の3回に分けて バスコーク処理します。
中央バスコークが固まったら、バッコンとはず、、し、はずれない!?
ハンドソープにはバスコークが入り込み、剥離剤にならないようです。と判ったものの後の祭りで、結局、 主翼中央のフィルムを剥がすという憂き目をみることになりました。(T^T)

前縁と後縁も順次バスコーク処理します。フィルムを剥した面は綺麗には出来ませんでしたが、吸い付くように フィットする感触にはなりました。

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■■■フィルム張り完成!■■■

数々の失敗があったフィルム張りが完成しました。
デザインは当初のイメージどおりに仕上がりました。完成機を遠めに見ればこれまでの苦労の後や失敗点は判らず、 記憶の彼方に行ってしまいました。(だから上達しないのか・・)
次こそは完璧な仕上りのフィルム張りの機体に仕上げたい所です。

フィルム張り完成重量は下記の通りでした。
今回のフィルム重量は222gありました。実に標準サーボ4個に匹敵する重量です。軽量フィルムならそれなり の軽減が期待できるので、機会を見て試してみます。

部品生地重量完成重量
主翼520g630g
胴体、垂直尾翼、エンジンカウル590g670g
バスコーク後680g
水平尾翼(カンザシ含む)106g138g
キャノピ53g←同じ

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